「ポリシキー」というスナック菓子

どうも、新スタッフの濱口です。
昨日、映画「容疑者Xの献身」をテレビで見ました。
実はガリレオシリーズを見るのは初めてでした。
ミステリーだと思っていたらサスペンスだったんですね。
ちなみに犯人がわからず(視聴者・読者が)犯人探しを楽しむのがミステリー、
犯人はわかっていて、それが追い詰められるさまを楽しむのがサスペンスだそうです。
他のガリレオシリーズは知りませんが、この話に関してはトリックが明かされておらず、
その謎解きも楽しみの1つだったのでミステリーの要素もあります。

ところで映画公開時に「容疑者Xの献身」というタイトルを見たとき、
「献身」を「献体」だと思っていて、「容疑者」と「献体」の関係がわかりませんでした。
今回見て、やっと間違いがわかりました。思い込みとは怖いものです。

さて、タイトルの件ですが、「ポリシキー」というスナック菓子を知っていますか?
これです。
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撮影は昨年でブログのネタにすることなど考えもしていなかったので、
人に見せやすいように待ち受けにしていたので写メ(shame)しかありません。恥ずかしい(shame)。

ある程度、年を重ねた人は「ポリンキーじゃないの?」と思うかもしれません。
わざわざ「ある程度、年を重ねた人」と言ったのは、20代の知り合い2人に見せたところ、
2人とも「ポリンキー」を知りませんでした。
つまり彼らは「三角形の秘密」も「おいしさの秘密」も知らないのです。
あ、これは「ポリンキー」を知っていても教えてもらえませんでしたか。

さて、「ポリシキー」の秘密ですが、「教えたげないよ、ジャン」で次回に回してもいいのですが、
そうもったいぶるものでもないので次の拡大画像を見てください。
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「シ」の2画目に見える部分は背景です。つまりこれは「ン」です。
ただ文字の色と地の色が同じなので「シ」に見えるだけです。

つまりただの「ポリンキー」です。いや正確には75円のポリンキーです。
でも売り場の棚に置いてあるとぱっと見「ポリシキー」に見えてしまいます。

一言でいえば「デザインが悪い」ということなのでしょうが、
同情すべき点もあります。

昔、「今から国名を書いたカードを(一瞬)見せるので、何と書いてあるか答えてください」
という実験があったそうです。
そしてそのカードには「アリメカ」「イクリア」といったちょっと違うカードが混じっていました。
しかしほとんどの人は「アメリカ」「イタリア」と正しく、いや間違えて答えたそうです。
この実験から人は「国名です」と言われたら国名の中から検索し、少しくらい違っていても
修正してしまうことがわかりました。
この実験はたしか外国の話だったので、実際にはカタカナではなくアルファベットだったと思いますが、
本質は同じです。

今回の話でいえば、最初に
「ポリシキー」というスナック菓子を知っていますか?
と言われた時点で、「これはポリシキーだ」と思ってしまう。
「いやポリシキーじゃなくてポリンキーでしょ」と正解にたどり着くまでしばらく時間がかかります。

デザイナーにしてみれば、これはあくまでも「ポリンキー」ですから
「いやポリンキーじゃなくてポリシキーでしょ」という境地にたどり着くのは難しい。
寝不足の時にでも見れば、ポリシキーに見えたかもしれませんが。

この理論で行くと、はじめのエピソードは
濱口の頭の中に「献体」はあっても「献身」はない、ということになってしまいますが・・・
いえいえ、「献身」くらいありますよ、頭の隅に小指の先の1/10くらいの「献身」が。