TROPE 観てきました。

19日、京都を拠点に活動するコンテンポラリーダンス・カンパニーのモノクロームサーカスの公演「TROPE - device as a new structure -」を観に、京都へ行ってきました。


タイトルとなっている“TROPE”
実は、大阪・中之島を拠点に「暮らしのための構造」をキーワードに幅広い活動を展開するクリエイティブ集団のgrafによって作られた“道具”の名前でもあります。

TROPEは、あらかじめ決められた用途や役割を与えないで、使い手が新しい感覚で、どう使いたいかを見つけ出していくということを提案しています。

段の幅が一定ではないはしごのようなもの。
固定されないハンガーラックのようなもの。
大きな木の机の天板のようなもの。

そんな○○○のような道具たちとダンサーの組み合わせ。
今回の公演のサブタイトルは「家具と身体の問答。」。

道具の間にダンサーの身体が入ると、新しい発見が生まれます。
(言葉ではうまく表現できないので、実際見てみてください。)


公演では、もっといろんなことが起こります。





この公演を見て、私は、「道具ってどうやって生まれるんだろう。」と思いました。
人間の「こうしたい」という欲求があって、それを実現するために創り出すモノなのか、
既にあるモノが、「こうやって使ったら、こんなことできるやん」といって、道具になるのか。


世の中にはいろんな便利なモノがいっぱいあるのですが、私はそれらを全然使いこなせていません。
むしろ、頼ろうとしてるけど、こっちの思いを伝えきれずに、分かり合えないままな感じがします。

モノを道具にするためには、使い手がどうしたいかをはっきりさせること。
そして、これならこんなこともできるやん、と新しい使い方を見つけられるくらいの力量を持ちたい、
私はそんなことを考えるきっかけになりました。


かんざわ