関係ない話

どうも、まだまだ新スタッフの濱口です。
 今回も知り合いの知り合いのおっさんが前世紀に書いた文章です。
 ただ蛇足に力を入れすぎて暗い気分になってしまいました。
 今回は「関係ない」話題です。



『業務に関係のない』

最近のダイオキシン騒動のせいでしょうが、工場内の焼却炉が廃止されます。
それに伴って、ごみ捨てのルールが変わります。「業務に関係のないコンビニ弁当(これ以外にも
いくつかあるが省略)は会社で捨てずに各自持ち帰って処理するように」ということです。
このルールの趣旨はわかります。内部の焼却炉で処理するならともかく、外部で処理するなら、
その量が経費に直接跳ね返ってきますから。しかしなぜわざわざ『業務に関係のない』と
つけなければならなかったのでしょうか?

『業務に関係のないコンビニ弁当』は持ち帰れ、とは2つの取り方ができます。
「業務に関係の『ある』コンビニ弁当なら捨ててもいい」と「コンビニ弁当なんてものは業務に
関係ない」です。
前者はたぶんないでしょう。どういう状況なのか想像できません。営業職ならば、コンビニ弁当で
『接待』すれば、業務に関係あるでしょうが、そんなことをする営業もそれで喜ぶ相手もいないでしょう。
では「コンビニ弁当なんてものは業務に関係ない」として話を進めます。
これも一理あります。会社は社員食堂をやっています。たぶん補助金を出して儲けを度外視して
一般より安い値段で。
それを利用せず『コンビニ弁当』を食ってる奴は、いわば『会社の顔に泥を塗っている』わけですから、
「そんな奴が勝手に持ってきたコンビニ弁当のごみを、何故、会社の金で処分しなければならないんだ」
というのもうなずけなくはありません。
しかし事情なんて人それぞれ、千差万別です。ここの社員食堂は別の建物にありますから、一度屋外に
出ないと行けません。しかし、この寒空に風邪気味の体で外に出れば、風邪が悪化するかもしれない。
そう考えるとちょっと社員食堂まで行く気にはなりません。また、業務の関係で一分一秒が惜しい、
社員食堂まで往復(順番待ちの時間をいれると5分以上)していられないからコンビニ弁当ですます、
ということもあります。それを『業務に関係のないコンビニ弁当』と言われるとやはりカチンとくるわけです。

『業務に関係のないゴミ』といえば他にも『煙草の吸い殻』があります。
こっちはゴミ問題以外にも『仕事もせずに煙草を吸っている』という問題もありますが、
それはとりあえず置いておきましょう。
私以外にもそう思った人がいたらしく、その後に『煙草の吸い殻』についての見解が
出ましたが、『「煙草の吸い殻を持って帰れ」というのはかわいそうだから今まで通りとする』んだそうです。
なめてますね。『コンビニ弁当』を持って帰るのはかわいそうじゃなくて、仕事もせずに吸っている
『煙草の吸い殻』を持って帰るのはかわいそうだなんて。おっと、この問題は置いておくんでしたっけ。

『喫煙派』には所長・部長がずらりと雁首揃えていますからね。というと勘ぐりすぎでしょうか?
まあ、この問題はもうやめにしましょう。経費節減の視点からすれば、すべての『業務に関係のないゴミ』を
追放するのがいいのでしょうが、下手に突っ込んで、
「トイレを使うのは勝手だが、業務に関係のない○○○(あえて伏せ字)は各自持って帰るように」
なんてことになったら、下痢した時に困りますから。



 当時は大問題だったダイオキシン、最近聞きませんが、きっと解決したんでしょうね。
「タバコを吸いながらの方が効率が上がる」という喫煙家もいるでしょうが、おっさんの会社では
リフレッシュルームと称する喫煙所に行きますのでその間は仕事になりません。
 またオチは下ネタなので突っ込むのはやめておきましょう。

 ここからは蛇足です。
 どこにでもおかしな規則の1つや2つはあるものですが、
ほとんどのルールがおかしなものという業界もあります。
政治屋さんの世界です。わかりやすい例を挙げます。
・野党は与党の足を引っ張らなければならない。
 与党は野党の足を引っ張らなければならない。
 ただし自己の利益があるならばこの限りにあらず。
 (消費税増税騒動はまさしくこのルールによるものでしょう)
・不祥事で大臣を辞めても、議員を辞めてはいけない。
 (そんな前例ができると皆(議員限定)が困ります)
・他党議員の発言はしっかり聞かなければならない。
 そして絶妙のタイミングで野次をとばすこと。
 (内容を理解するためにしっかり聞くのではありません)
予算委員会で予算の話をしてはいけない。
 皆で週刊誌の記事の検証をすること。
 (予算委員会でスキャンダルを話すこと自体間違いですが、
  その出所が週刊誌だというのが恥の上塗りです。
  もっとも、「政敵のスキャンダルを調べる組織を持っている議員」というのも
  情けないですが)
・選挙民の方を見るのは選挙の時だけ。それ以外は無視。
 (どっかの市長が「嫌なら選挙で落とせばいい」と言っていました。
  一見正論のようですが、それは辞職して選挙を受ければの話。
  そうでなければ「次の選挙までは好き勝手するけど、ぐだぐだ言わずに黙って見てろ、バ〜カ」
  と言っているのと同じ。まさしくこのルールのとおり)
・相手のミスはとことん責める。自分のミスは棚に上げる。
 (最近の自民党民主党の言い争いを聞いているとつくづくそう思います。
  きっと「天に唾する」とか「目くそ鼻くそを笑う」とか「五十歩百歩」とか
  いう言葉を知らないのでしょう)

 こんなルールを守らないといけないのでは、
まともな人間というかまともな神経をしていてはとても政治屋にはなれません。
 しかし、こうやって挙げてみると、日本の将来は・・・

 ではおやすみなさい(逃げ!)。