おめでとうございます

どうも、新スタッフの濱口です。

今日は社長の誕生日です。おめでとうございます。
機密漏洩に続いて個人情報流出までしてしまいました。

濱口は林家ペーではないですし、男の誕生日を覚える趣味もありません。
もちろん男の年齢を数える趣味もありません。でも社長の年齢はわかります。
なぜなら同級生だからです。男の年齢を数える趣味はなくてもさすがに自分の年齢は数えます。

ではなぜ社長の誕生日知っているかといえば・・・
話は35年前にさかのぼります。
当時中学3年生になったばかりの思春期真っ只中、純情無垢な浜口少年に
衝撃的なことが起こりました。
キャンディーズ解散」
正確には解散コンサートの日なのでこの日に解散したと言っていいかわかりませんが、
衝撃的なことでした。
その強烈な記憶と結びついて社長の誕生日を覚えていたわけです。

このまったく関係ないことでも結びつけると記憶に残るというのは
受験テクニックとして知られています。
いつもと違う場所で勉強したことを覚えているとか、
何か動作をしながら覚えると、その動作をすることで思い出すとか、
音楽を聴きながら覚えるといいとか。
ただ歌詞(言語)があると左脳がそっちに使われてしまうので
インストゥルメンタルがいいらしい。
ただし、「ちょうど隣の机を覗き込む角度に首を傾けて覚える」とか
「握りこぶしを手の甲を前にして顔の横に置き、中指を立てて覚える」とか
すると、試験中や人前では使いにくいのでご用心。

あぁと、それから「浜」口少年となっているのは
「濱」の字を使い出したのは「戸籍に載ってる字じゃないと駄目」という
書類が多くなった大学卒業ころからで、それまでは略字の「浜」を使っていたので
中学時代は「浜口少年」になるわけです。

このようにまったく関係ないことでも結びつけば記憶が強化されますが、
関係あることがらだともっと強化されます。
濱口がいた組織は、事業の方針転換で2000年3月31日に解散しました。
どうして日付まで覚えているかというと、ちょうどその日に
SPEEDも解散したからです。
「解散」というキーワードで2つが強く結びついて記憶に残っているのです。
実際、濱口はSPEEDの楽曲を1曲も知りません。組織の解散と重ならなければ
解散したことすら覚えていないでしょう。

SPEEDの話題が出たので、今日は久しぶりにおっさんの前世紀の文章から
『17.2千円札』をお送りします。



2千円札

「西暦2000年を『記念して』2千円札を発行する」
自自公連立もそこそこうまくいって、最近やりたい放題の『ボキャ貧おじさん』こと、
小渕恵三総理のお言葉です。
「にせんえんさつ」。こうして書くとおかしくないのに耳で聞くと「にせさつ」
と聞こえるのはなぜなのでしょうか?

たしか『記念して』と言っていたと思います(違っていたら完璧な言いがかりですね。
少なくとも報道では言っていたんですがボキャ貧おじさん自身が言ったかどうかはっきり
しません)が『記念紙幣』ではなく恒久的に発行するそうです。

自民党って本当に人材がいないんですね。『ボキャ貧おじさん』が馬鹿なことをしようとしても、
「そんなことをして何の意味があるんだ!」とか「そんなことよりほかにすることがあるだろう!」
とか注意する『良識の持ち主』がただのひとりもいないのですから。

「西暦2000年を記念して『記念紙幣(2千円札)』を発行する」
というのなら、別に構いません。記念『紙幣』があったかどうかは知りませんが、
オリンピックや万博があったりすると『記念硬貨』を発行したことがありました。
天皇在位60周年記念では『10万円金貨』などという高額のものもありました。
「役に立った」とも言えない(というか元々『記念硬貨』は単に『記念』であって『役立つ』という
意味合いは持っていないのですが)けれど、別に世間に悪影響も及ぼさない。
大部分の人が『記念』としてタンス預金にして、流通しないのですから世間に影響を及ぼす
ということは無理なんです。だから(発行した当人は「検討に検討を重ねた」と主張するかも
しれませんが)気軽に発行しても特に問題はありません。

でも恒久的な紙幣ならば、もっと考えてもらわないと。
「新しい額面の紙幣が出る」ということは金のやりとりで混乱するのは必至です。
だから「国民が2千円札の発行を切望している」とか「これこれこういうメリットがある」
とかいうなら別ですが、今回は何もない。

「新札が出ると自動販売機やATMを対応させるので、新しい機械を導入したりして経済効果がある」
とテレビで発言していた経済学者(?)がいましたが、政府は本当にそんな効果を期待して
2千円札を発行しようとしているのでしょうか?

もしそうだとしたら、私がいい案をいくつか教えて差し上げましょう。
「外出時には必ず携帯電話を携行しなければならない」
こういう法律を作れば、携帯電話が売れますからかなりの経済効果です。さらに持っていれば
使いたくなるのが人間というもの。でも皆がいっせいに使うとたぶん現在のアンテナ網では
対応しきれないかもしれません。すると新しいアンテナを設置しなければなりませんから、
またまた経済効果です。

「外出時に徒歩は認めない。乗り物あるいはローラーブレードを使用すること」
こういう法律を作れば、まずローラーブレードが売れます。またほとんどの人はローラー
ブレードなんてやったことがないですから、『教習所』は大盛況です。それでもすべれない人の
ために、『先導者・誘導者』という仕事もできるでしょう。傷害保険の加入者も急増です。
すべって転べば医者や製薬会社もうるおいます。
かなりの経済効果です。

「上の法律を守らぬものは2年以下の懲役(執行猶予なし)あるいは1億円以下の罰金とする」
執行猶予なしですから、刑務所はすぐに満員です。増築しなければなりませんから、
ゼネコンはウハウハです。そのための土地も購入するでしょうから不動産屋もウハウハです。
刑務所なんて一等地に建てる必要なんてないですから普通の人が買わないような土地でも
使ってくれるかもしれません。おやおや、不良債権が処理できて銀行もウハウハです。
それでも刑務所が足りなくなれば、罰金をとりましょう。罰金がどこに入るのかわかりませんが、
入るところはウハウハです。

もちろん、こんなもの経済効果でもなんでもありません。ごく一部分のみを見ればたしかに
経済効果はありますが、携帯電話を無理やり買わせても、その代金分、たとえば食費が
減らされて、全体で見れば同じです。
負担を強いて、無理やり金を使わせても、他で金を使わなくなるので同じなのです。

「新札が出ると自動販売機やATMを対応させるので、新しい機械を導入したりして経済効果がある」
というのも同じこと。新しい自動販売機を導入したとなるとその分のコストは
どこかで取り戻さなければならない。別のところで支出を抑えるか、値上げして
消費者に負担させるか。そうすると消費者は値上げ分を別のところで抑えることになり、
世間全体で見れば何の効果もない。
と思うのですが。まあ向こうは『専門家』ですから、向こうの考え方の方が正しいのかも
しれませんが(もちろん「今の銀行の体力では『新ATMの導入』等の負荷に耐えられない。
景気はよくならない」という『正しい』意見の経済学者もいます)。
「国民は希望していない」「経済効果も期待できない」 こんな新札を発行して何になるのでしょうか?
記念紙幣ならば何の問題もないんですけどね。

そういえば、図案は『守礼門』と『源氏物語』だそうで、これも西暦2000年の
『沖縄サミットを記念しての沖縄の代表的な建築物である守礼門』と
『西暦1000年頃の代表的文学・源氏物語』(ちょっと苦しいですがこういう
選定理由だそうです)ですから、まさしく『記念紙幣』の発想なんですけどねぇ。

「2千円札の絵柄は『守礼門』」
「で、顔は誰?」
「・・・SPEED・・・」
源氏物語』が出てこなかった芸人の苦しまぎれの答えですが、『2000年の沖縄サミットを記念して』
ということを考えると西暦2000年にも沖縄にも関係のない『源氏物語』よりも
沖縄出身の『SPEED』のほうが説得力があります。でも2000年3月に解散してしまうのが欠点ですね。
『紙幣の表には肖像が描かれている』という常識をくつがえしてまで、
わざわざ『源氏物語』を持ってきたということは、沖縄には紙幣の顔になりそうな人は
いなかったんでしょうか?

いっそのこと、沖縄出身ということで『借金王(シャッキング)・羽賀研二』の肖像に
してはどうでしょう。
「借金王の顔がついたお札なんか縁起でもない! そんなもの財布の中に入れておけるか!」
というもっともな意見が聞こえてきそうです。
私もそうです。だから使ってしまいましょう。そうすれば手元からなくなります。
つまり「世間に流通する」ということですね。実態は『ババ抜きのババ状態』でたらい回しに
しようとしているだけだとしても、そこに経済活動が発生します(手元に置きたくないといっても、
ただで人にあげることはないでしょう。何らかの買い物をし、その代金として2000円札を使うと
いうことは『経済活動』をするということです)。
2000円札を手元に置きたくない」。皆がこのことを最優先に考えたとすると、2000円札
使うために、本当は必要でない物まで買ってしまうのではないでしょうか?
これこそ『経済効果』ですね
嫌われるからこそ、流通し、経済効果を生む。『憎まれっ子世にはばかる』というやつでしょうか?
ちょっと違う気もしますが。
やはり『悪貨は良貨を駆逐する』が近いのでしょうか? これもちょっと違う気がします。

『嫌われるからこそ、経済効果を生む』
小渕首相、このことをふまえていっそのこと、自らの顔を2000円札に使ってみませんか?
ひょっとすると『ものすごい経済効果』を生むかもしれませんよ。



おっさんの文章もちょっと消化しないとタイミングを失いそうなので
SPEEDが出ているというだけで無理矢理もってきました。

2013年現在の状況から考えて、おっさんの考えていたとおり、2千円札は記念紙幣でよかったですね。
ていうか、日銀も記念紙幣として扱っている?

それと1999年当時、まだ携帯電話は普及していなかったようです。
携帯電話以前といえばポケベルの時代でしょうか。
今のメールと違って仮名が入れられないので暗号のような通信でした。
たとえば「よろしく」を「4(よ)6(ろ)4(し)9(く)」とか「夜(よ)露(ろ)死(し)苦(く)」とかに
置き換えて送っていましたね。

あ、「夜露死苦」は万葉仮名だから平安時代の話か。