ゲーム音楽夜話 第4話 『Morning Music』

川村です。

昨日、合唱曲の話を書いて。
ゲーム音楽話にも何かタイトルを付けたくなったので
ゲーム音楽夜話』ってタイトルにすることにした。


Konami Morning Music

コナミのMorning Musicが好きです。

いやこれはゲーム音楽なのかと言われると微妙なんですが。
とりあえずはゲーム基板から鳴る音なのでゲーム音楽の範疇で。

とりあえず例によってYoutubeをば。

【オリジナル版】

【有志の初音ミク版】


・まるで泡のよう

解説しますと、コナミが1980年代に採用していた
バブルシステムというアーケード基板の起動音楽でございます。

バブルシステムなんて悪名高い。

とにかくすぐに壊れる。
ちょっとの衝撃でデータは飛ぶし修理費も高い。
最初の起動に異様に時間がかかる。
なのでこの基板で発売されたゲームは数タイトルしかない。

その数タイトルが重要で。

グラディウスツインビーがこの基板だったんです。
コナミを代表する人気シリーズです。
ですから全国のゲーセンの店主達は、
この泡のように壊れやすい基板を導入せざるを得なかった。

毎朝ドキドキの連続です。

まず電源を入れるでしょう?
プレゼンテッドバーイコナーミ!と外人のおっさんの声。
そして続くはゲッティンレディー 50・・・49・・・とカウントダウン。

これがまず長い。
どうやら本当に基板を暖めているようで。
冬場はなかなか終わらなかったそうです。

そして突然目を覚ましたかのようにまたもカウントダウンが始まり、
このカウントダウン中に流れる音楽こそがMorning Musicです。

これが99秒ぐらい流れた後、晴れてゲーム起動完了。
店主達は店のシャッターを開け、忙しい日々が始まると言った案配。
いや忙しいのはグラディウスの方だった。

こんな感じで。
あんまりユーザーが聞ける類の音楽ではありません。
そこにこの曲を入れますか?と問い詰めたい程の名曲です。

でもやっぱりファンは多かったようで。
ゲーセンに頼み込んで録音したなどという武勇伝がネットで散見されます。
実は私は一度だけ実機で聞いた事があります。


本日はこんなところで。

この曲はYoutubeでいくらでも出て来るので楽でした・・・


ほな